masaka
マティアス・クリューガーの「脂肪の塊」を、アンサンブル・ブルッフの演奏で。グスタフ・マイリンクのテキストを奇妙な雑音を混じえながら朗読あるいは語り歌い、軟体動物のような器楽が絡みつく。「失うべき空虚」は金属的で不快な音を畳み掛け静まってからもノイズ的な信号が続く。「基板」はギシギシ軋むオーケストラが雑多な要素をコラージュ。いろいろ引用もあるみたいだがよく分からず。最後は打の乱舞。「掃いて捨てるほどある」は年代物のポップ曲が鳴るかと思えば浮遊する電子音に混じって笛吹いたりナレーションが入ったり。映像と合わせて演奏されるらしく何ともスラップスティック。Wergo WER6435-2 nml