masaka
田村文生の「存在の恐怖I」を、内本久美の演奏で。68/69年組として挙げられていた一人で、神経質でメカニカルな動きが面白い線を描く。木下正道「海の手IV」も同じく68/69年組、取り憑かれた並行音に人を食ったステップが絡む。奏者の委嘱曲を中心に24邦人の小品を集めたもので、他には星谷丈生「羊飼いのやみ」伊藤弘之「天使の梯子」森田泰之進「音/輪VI」川上統「大紫」あたりなかなか面白い。短い曲ばかりなので掘り下げたことは言えないが、楽しめる1枚。Stradivarius STR37089 nml