masaka
マーリン・ボングの「ワタリガラスが白くなると…」を、カーリン・ヘルクヴィストの演奏で。重音が駆使される中にスルポンの鋭いうねりが駆け抜ける、獅子舞を思わせる雄弁なVn独奏曲。ヤン・マッティン・スモルダール「群れ、泡、煙霧」はトレモロやピチカート、棒で叩く効果音が時差を持つライブエレクトロニクス(LE)で拡張されて包み込まれる。カロラ・バウクホルト「二重露光」は高音域の反復音形をLEでエコーさせつつギリギリとした音などを加えていく。ヘンリク・ストリンドベリ「第五弦」ハーモニクスのアルペジオ、ナターシャ・バレット「射手座 A*」もLEを駆使して鈴やノイズ、オルガンもどきまで多様な音を渦巻かせる。宇宙を駆け巡るVnかな。LAWO Classics 7090020182018 nml