masaka
カルロ・ヴェッチェ/日高健一郎訳「カテリーナの微笑」を読んだ。レオナルド・ダ・ヴィンチの母と想定されるカテリーナの生涯を、最新の研究を出発点に遡り、神話的とも言えるところからはじめて13人の語り手による物語として構成した。その数奇な運命を貫く純粋で毅然とした魅力と自由への意志が、時代の人々とさまざまな場所の克明な描写の中で輝く。自由を奪われる人、数ならぬ人もみな尊厳と各自の思索をもつ。それは現代にも通じるものでもある
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