masaka
岩井克人「資本主義の中で生きるということ」を読んだ。24年ぶりの著書だそうで、本職たる第5部「時代を超えて考える―『貨幣論』以降の研究から」はさすがに中身も濃くフリードマン流の新自由主義批判や会社・法人論、信任論はよく整理されて分かりやすく、第7部で師小宮隆太郎の追悼文の中で問答として解かれるそれらの考え方は興味深い。最初の方の書評や文化論は半端な感じだが第6部の鴎外や漱石について書かれた文を読むとそれは新聞の字数のせいなのだろう。誠実さが伝わってくる本
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