masaka
磯崎新「デミウルゴス」を読んだ。リア王と平成天皇/皇室祭儀と沖縄、田能村武田からブルーノ・タウト、宮川淳にジョン・ケージ/瀧口修造/サム・フランシスという具合に焦点を移しつつ、最後にCOVID19と官僚システムに至り。最晩年2019~20年の連載で著者没によって未完となったエッセイのようなもので、その時々の問題意識が色濃く反映され、あちこちに連想が飛ぶ。集中しないとすぐ置き去りにされとても読みにくいのだが、さまざまな糸の絡み合いから何か大きなものが薄っすらと見えてくる