masaka
斎藤幸平「人新世の「資本論」」を読んだ。最新のマルクス研究の成果を背景に、負担を常に外部化して成長を永遠に追い続ける資本主義の問題を気候変動の待ったなしの危機感から問い直し、コミュニティあるいはマルクスのいう〈コモン〉による脱成長のコミュニズムを目指せと説く。中間部のマルクス再評価あたりはやや話が浮いている感じも受け、全体としてそのとおりだとしても今の分断された政治社会状況ではかなり夢物語に近いと思いつつも、最後に紹介されているバルセロナの例などには、やればできるのかもしれないという希望も
載入新的回覆