masaka
中島隆博「中国哲学史」を読んだ。深い学識に裏打ちされた引用と解説がコンパクトに纏められているが、さすがにこれだけ壮大なテーマを新書の350ページ弱で扱うのは無理なところがあり、一つの思想についての説明を咀嚼する前にその問題点や限界が指摘されて次に進んでいく感じがあるのは仕方がないか。荀子はよく知らなかったが面白そう。正名から「名には固有の意味がない。約束して命名し、その約束が定着し慣習となったらそれをその名の意味という。約束と異なった場合は、それは有意味ではない。名には固有の指示対象がない。約束して実に命名し、その約束が定着し慣習となったらそれを実名という…」