浦木裕
筑摩神社鍋冠祭
祭りの情報ページ
『伊勢物語』:「近江なる筑摩の祭とくせなむつれなき人の鍋の数見む」

「筑摩大神之紀」:「鍋冠りは十五歳未満の少女をもってこれを役とす、若しその中に犯淫の輩在るときは、必ずその鍋落ちて発覚す」
浦木裕
古来、婦女が関係した男の数だけの鍋をかぶらせることによって、女の貞操を守らせる祭りとされてきた。

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過去には鍋冠りは少女ではなく妙齢の女性の役目だった。鍋冠りの女性はそれまでに経験した男の数だけの鍋を冠るという不文律があり、平安時代の歌物語『伊勢物語』にも「近江なる筑摩の祭とくせなむつれなき人の鍋の数見む」(第120段)と詠われるほど有名なルールだった[3]。江戸時代中期に、わざと少ない数の鍋をかぶった女性に神罰が下り、かぶっていた鍋を落とされ笑いものにされ、お宮の池に飛び込み自殺してしまうという事件が起きた。事件の顛末を聞いた藩主の井伊氏が鍋冠りを禁止したが、嘆願の結果、7,8歳の幼児による行列ならば、と許可され今日の姿となった[4]。

鍋冠祭は米原市の無形民俗文化財に指定されている。
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後拾遺1098 御贖物鍋を持ちて侍けるを、臺盤所より人の乞侍ければ遣はすとて、鍋に書付け侍ける

 覺束無 筑摩神の 為ならば 幾つか鍋の 數は要るべき

藤原顯綱朝臣
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