masaka
川瀬巴水がこのごろの気分に合う。その作品はアンナ・シャーマンが「時代には似つかわしくない夢想的なもの」と書くように、一種「凡庸なこぎれいさ」で切り取られた東京の風景はリアリティを欠き、適当に美化されたノスタルジーを誘う。それは「本物」ではないという点で、デジタル・アーカイブと、少し通じるものを感じるのだ。もちろん屁理屈だし、巴水の作品も大半はデジタル・アーカイブを通じてみているので二重に変な話だが、「本物」とは別に「模」によって展開される世界があってもいいというか、日々は結局そっち側というようなのが近ごろの気分なのかな
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