なごみ
@nagomi_san
Sun, Sep 15, 2019 2:53 PM
Sun, Sep 15, 2019 3:36 PM
5
9/14【細胞神曲】
遅れたけど磯井実光誕生日おめでとう!!!!
いっぱい幸せになってね!
なごみ
@nagomi_san
Sun, Sep 15, 2019 2:54 PM
――平穏な日々。
今日はのんびり(仕事は見ない振りだ)しようとしたところドレフュスに見つかり、机の前まで引き摺られた、それくらいしか話す事がない程に“日常”を過ごさせてもらっている。
「ちょっと、親父、起きてください。早くしないと後悔しますよ」
しばらく会っていなかった息子の声がする。
「ん〜〜?」
「ねぇ、早く」
「はるき……? なんでここに」
「寝ぼけてていいので起きる! リビングに行け!」
「は、はいぃ……」
コイツ、容赦無いな……
寝ぼけてふわふわした思考のまま言われる通りに起き、リビングへ向かう。 それを後ろから春樹が付いてくる。
なごみ
@nagomi_san
Sun, Sep 15, 2019 2:55 PM
「今日来るって言ってたか?」
「アンタに言わなくても俺が行きたいと思ったら行きます」
「ですよね……」
春樹の言葉が今日はなんだか少し柔らかく感じる。
きっといつもなら「親父に許可取らないと来ちゃ駄目なんですか? へぇ……」と揚げ足をとるに決まっているのに!
いつもは遅れてきた反抗期のように刺々しいのに!?
ぼやけた思考回路でそれだけは理解した。
「え、今日なんかあったっけ?」
「いやアンタがそれを言うのかよ」
リビングには麗慈が居た。
――食べ切れるかわからない程の料理の数々、ケーキと、ドーナツ…… それらを前に「やっと来た」という顔をしている。 本当になんなんだ。 麗慈も春樹も……特別な事でもあったのか?
なごみ
@nagomi_san
Sun, Sep 15, 2019 2:55 PM
――いや。
ある。あるわ。
勘違いじゃなけりゃあるわ。
「「誕生日おめでとうございます、父さん」」
お、俺の誕生日だ今日ーー!!
「忘れてたんですか、せっかく兄さんと準備したのに」
「まぁだいたい想像はついてたけどね」
「ふ、二人とも……」
どうしよう、すげぇ嬉しい。
言葉が出てこなかった。
記者とかしてるし、ある程度話術は上手いと思っているが、今声を出したら情けない声が出るだけだろう。 そんな俺を見かねた麗慈が、春樹が、 「諦めないでくれて、立ち上がって掬い上げてくれてありがとう」 なんて言うから。トドメを刺してきやがって。
なごみ
@nagomi_san
Sun, Sep 15, 2019 2:57 PM
「今日は父さんと呼びましょうか」
――待って。今は気持ちの整理つかないから親父で良いです。明日また呼んで。
……え? 今日限定なの?
「とりあえず料理冷めるんで食べません? 兄さんが父さんを起こしに行ってから俺はずっと焦らされてます」
――うん。だいぶ冷めてそうだよな、ごめん。絶対美味い料理なのに俺の涙と相まって塩気が効いた味がしそう。それにしても麗慈、よっぽど食べたいんだな、目が飯から離れてないぞ。
二人とも、他人事だと思って呑気なもんだ。
その言葉がどれだけ幸福な事か、大事な存在がここに居て、笑っていてくれるだけでどれだけ救われるか、俺しか知り得ない。
今日は今日だけは。
世界一幸福な日だ、と思わせてくれ。
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遅れたけど磯井実光誕生日おめでとう!!!!
いっぱい幸せになってね!
今日はのんびり(仕事は見ない振りだ)しようとしたところドレフュスに見つかり、机の前まで引き摺られた、それくらいしか話す事がない程に“日常”を過ごさせてもらっている。
「ちょっと、親父、起きてください。早くしないと後悔しますよ」
しばらく会っていなかった息子の声がする。
「ん〜〜?」
「ねぇ、早く」
「はるき……? なんでここに」
「寝ぼけてていいので起きる! リビングに行け!」
「は、はいぃ……」
コイツ、容赦無いな……
寝ぼけてふわふわした思考のまま言われる通りに起き、リビングへ向かう。 それを後ろから春樹が付いてくる。
「アンタに言わなくても俺が行きたいと思ったら行きます」
「ですよね……」
春樹の言葉が今日はなんだか少し柔らかく感じる。
きっといつもなら「親父に許可取らないと来ちゃ駄目なんですか? へぇ……」と揚げ足をとるに決まっているのに!
いつもは遅れてきた反抗期のように刺々しいのに!?
ぼやけた思考回路でそれだけは理解した。
「え、今日なんかあったっけ?」
「いやアンタがそれを言うのかよ」
リビングには麗慈が居た。
――食べ切れるかわからない程の料理の数々、ケーキと、ドーナツ…… それらを前に「やっと来た」という顔をしている。 本当になんなんだ。 麗慈も春樹も……特別な事でもあったのか?
ある。あるわ。
勘違いじゃなけりゃあるわ。
「「誕生日おめでとうございます、父さん」」
お、俺の誕生日だ今日ーー!!
「忘れてたんですか、せっかく兄さんと準備したのに」
「まぁだいたい想像はついてたけどね」
「ふ、二人とも……」
どうしよう、すげぇ嬉しい。
言葉が出てこなかった。
記者とかしてるし、ある程度話術は上手いと思っているが、今声を出したら情けない声が出るだけだろう。 そんな俺を見かねた麗慈が、春樹が、 「諦めないでくれて、立ち上がって掬い上げてくれてありがとう」 なんて言うから。トドメを刺してきやがって。
――待って。今は気持ちの整理つかないから親父で良いです。明日また呼んで。
……え? 今日限定なの?
「とりあえず料理冷めるんで食べません? 兄さんが父さんを起こしに行ってから俺はずっと焦らされてます」
――うん。だいぶ冷めてそうだよな、ごめん。絶対美味い料理なのに俺の涙と相まって塩気が効いた味がしそう。それにしても麗慈、よっぽど食べたいんだな、目が飯から離れてないぞ。
二人とも、他人事だと思って呑気なもんだ。
その言葉がどれだけ幸福な事か、大事な存在がここに居て、笑っていてくれるだけでどれだけ救われるか、俺しか知り得ない。
今日は今日だけは。
世界一幸福な日だ、と思わせてくれ。