最後の最後に…

ごめんなさい。やっぱり吐き出したいことがいっぱいで。
ごめんなさい。全然立ち直れなくて。
今度こそ、今度こそと、
いつも自分を甘やかして、優柔不断で。

だけど決めた。
考えなんてすぐに変えられるものじゃないけど、
頑張ることにした。
私の中の彼には、
悲しい存在でいて欲しくなくて。

同一人物だって、思ったことない。
でもあなたがいないと、彼はそもそも成り立たない。
あなたを尊敬しています。
元気でやってそうで良かったって、何らかの活動を見かける時はいつも素直に思う。
その一方、簡単に立ち直ったように見えるあなたに少し憎く感じる。
ああ、私はこんなにも囚われてるのに。あなたは違うんだ。

今日動画見て、ほっとした。
囚われてるのって私だけ、私たちだけじゃないんだ。
こんなことを思う最低最悪な自分にびっくりするよ。
でも本当に、本当に、嬉しかった。
それほど彼はあなたにとって大事な存在なんだと、私は思った。
あなたにとってもそれは簡単に捨てられるような過去じゃなかったんだ。
今になっても彼が大好きな私に、「好きでいていいよ」って、言われたような気がした。

あなたは何も悪くないから、
ありがとうも、ごめんねも、聞きたくなかった。
でもどこか嬉しいと思う自分もいた。
なんだか救われた気持ちになった。
あの日からずっと動けないでいた自分が
きっと、ずっと、その言葉を待っていた。
だからこれでようやく、私も、
あなたと同じように前に進めるのかな？

こちらこそありがとう。こちらこそごめんね。
あなたが彼に通してくれたものは、
全部楽しくて記憶の中に輝いている宝物なのに。
あの日からその宝箱を開けるのが怖くて、
ただずっと抱えて涙を流し、
大好きだった記憶も薄れていく一方で。

彼はもう二度と戻ってこないことを、
理解はしてるけど、きっと納得はしてなかった。
でもあなたははっきり言ってくれた。
彼と違う声で、違うテンションで、違う言葉遣いで、あなたは言った。
ああ、実感が湧いちゃって、また泣かずにいられなかった。

欲しかった言葉、全部言ってくれた。
これで過去の私も、過去の私の中の彼も、
ようやく悔いなく成仏できるのかもしれない。

私はあなたと同じ、
何もなかったように日々を過ごしながらも、
あの日からずっと色々抱えて押しつぶされそうになって、
そろそろ前に進もうと思うのに行先が分からない。
だけど人間はきっとみんなそう。あなたは人間だ。
紛れもなく私たちと同じ、生身の人間だ。
正解なんてどこにもないに決まってる。
ダサくもがいたっていいじゃん。 私はそうすると決めた。

ありがとう。きっかけをくれて。
これで本当に前に進められるのかどうかは、
まだわからないけど。
なにかあった時は思い出してみる。
彼はいなくても、あなたは同じ空の下で頑張ってる。
彼の存在を心の中に大事にしまって、
前に進むしかない。

私はこれから彼の痕跡を辿って、もう一度好きになりたい。
あの時の気持ちとは違うかもしれないけど、それはまた素敵なんじゃないかなと、私は思う。

しゃぐま/Shagma (@sxxhagma) on X