サカナ
短歌侍への道
サカナ
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2022年4月

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【短歌対決 テーマ『友達』】
今月のポイントは・・・
・短歌の定型 五七五七七
そして、「友達」をテーマに詠む時は、
・友達との関係性
を意識してみましょう!
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□矢花侍の短歌
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矢花「エレキベースを弾いて音楽活動をしている友人がいます。僕はこっそりライバルだと思っているのですが、スマートフォンの動画サイトをみていたら、その友達の動画が偶然流れてきて、とても人気が出ていました。自分もそうなりたいなと、悔しかったです。」

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<添削ポイント>
悔しい気持ちは誰にでもあります。その気持ちを結句で『唇噛んだ』と正直に表現したところがいいですね。直接聞いたのではなく、『スマホ越し』に聞いたという表現も今の時代をつかんでいて、良いと思います。このままでいいんじゃないかな!
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■本髙侍の短歌
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本髙「大学の友人たちとグループ電話で話していて朝になってしまったときのことを詠みました。僕は当時、理系の大学生だったので仲間内で『仮定して』という言葉をよく使っていました。その表現にこだわってみました。」

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<添削ポイント>
『仮定して』が良いと思います。本来は硬い言葉で使いづらいですが、グループ内の共通言語ということで親しみがあって良いですね。ただ、『朝日を浴びた』という表現は時間経過としては伝わりにくく、一晩中電話をしていたことを伝えるなら、「朝をむかえた」とシンプルなほうが良いでしょう。
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◎対決結果◎
今回の栗木先生による、ジャッジは・・・
勝者、矢花侍!
・・・でした。
悔しそうな顔を見せた本髙侍。来月はがんばりましょう!
【短歌侍の放送後記】
新しく番組の仲間入りをした2人。短歌を始めることになったとき、少し苦手意識があったようで、「正直、焦った。(本髙)」そう。
だけど学んでいく中で、「言葉を厳選しなければ、伝わらないことがわかってきました。(矢花)」「普段から、普通に発していた言葉も、深く考えるようになりました!(本髙)」と話します。
「この番組を機会に、歌を歌うときなどの普段の活動で表現力が鍛えられたらいいな、と前向きに捉えています。」と力強く語る2人の侍。これからどうぞ応援よろしくお願いします!
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2022年5月

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【短歌対決 テーマ『スマホ』】
今月のポイントは・・・
・短歌の「調べ(リズム)」
を意識してみましょう!
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□矢花侍の短歌
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矢花「スマホを失くしてしまったとき、 “頼む!俺が悪かった!”という気持ちで探すのですが、いつもなかなか見つからないという不安な気持ちを出してみました。」

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<添削ポイント>
“傍に”と“一緒に”は言葉の意味が同じ。“欲しい”と“願う”も意味が似ている言葉を使ってしまっています。短歌はわずか三十一文字しかないのでもったいないですよね。似た言葉を使っていないか注意をしましょう。
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■本髙侍の短歌
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本髙「両親の結婚記念日に、結婚式会場となったホテルに行きました。両親が、スマホでお互いにお互いを撮り合っているのを見て、自撮りすれば?と提案。僕が両親と一緒に自撮りした写真が、家族のトークの画面に使われています。」

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<添削ポイント>
“両親”という言葉と“家族”という言葉は、重複感があります。なので、この部分を「連休初日」など、『どんなときなのか』と具体的に、表したほうがしっくり落ち着くと思いますね。
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◎対決結果◎
今回の栗木先生による、ジャッジは・・・
勝者、本髙侍!
・・・でした。
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【短歌侍の放送後記】
今月のテーマは『スマホ』。このテーマに、2人は意外と苦戦した模様。
「日常的すぎて、短歌を作るとなるとどこを切り取っていいのか悩みました!(本髙)」「スマホという言葉を言い替えるのも大変だった!どこまで比喩を使って、人に伝えられるかすごく考えました。(矢花)」と話します。
これまではお互いの短歌を事前に見せ合っていたそうですが、「今回は珍しく見せなかったけど、やっぱり指摘しあったほうがいいものが出せるかな。(本髙)」とのこと。
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相手の短歌を見ていると、影響されませんか?という質問には2人とも「それは特にありません」とキッパリ。「選びたい言葉や好みが違うんだと思います。本髙のを見ると、いつも“っぽいな〜”と感じます(矢花)」と、2人とも自分の作りたいものがはっきりしていることがよくわかりました。
皆さんも2人と一緒に自分らしい短歌を見つけて、一人前の短歌侍を目指してみませんか?
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2022年6月

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【短歌対決 テーマ『嬉しい』】
今月のポイントは・・・
・感情をストレートに表さず、読者に想像させる描写
に挑戦してみましょう!
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□矢花侍の短歌
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矢花「憧れているB’zの松本さんが所有する黄色いレスポールというギターが大好きで、展示イベントで見るたびに写真を撮っていました。あるとき、楽器店で同じギターが中古で売られているのを見つけ、とても高かったのですがここを逃したらもうないだろうと購入。『持ち帰ります!』と、そのまま抱えながらウキウキしながら帰ったときのことを詠みました。」
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<添削ポイント>
今、この手にあるんだ、という感激が表れています。
ただ、“見る度に写真に収めた”というのが、ちょっと長々しく説明っぽいところが惜しいです。
また“レスポール”はエレキギターの名前だと知らない人には伝わりづらいので、ワンフレーズの描写を入れて具体的にすると分かりやすく、家路を急ぐ充足感も伝わるかなと思います。
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■本髙侍の短歌
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本髙「15杯ラーメンを食べると、1杯無料になるスタンプを貯めていました。ついに15個貯まり『ついにスタンプを使える!』と嬉しくなって、カレンダーにその予定を書き込みました。」

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<添削ポイント>
*私もスタンプを貯めるのは大好きです(笑)!
*
下の句がとてもいいですね。カレンダーを出したところがとても良く、待つ気持ちの嬉しさが出ています。
ただ、リズム的には“スタンプ”と“ラーメン”が続くのは避けたいですね。一行で書くとカタカナが続き、切れるところがわかりにくくなっていますので、ここは離した方が良いでしょう。
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◎対決結果◎
今回の栗木先生による、ジャッジは・・・
勝者、本髙侍!
・・・でした。
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【短歌侍の放送後記】
今月は、『嬉しい』という言葉を使わずに、嬉しい気持ちを表現するという課題に挑戦しました。

本髙「今までは、『スマホ』とか“物”がテーマだったので、“感情”がテーマというのが難しかったな。」

矢花「嬉しいことを表現するために『嬉しい』という言葉があるのに……!使えなくて難しかったです。」
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今回の収録中に栗木先生から、本髙さんは“内容を緻密に詰め込みすぎる”、矢花さんは“漠然としてしまいがち”と、それぞれの傾向のヒントをもらう場面もありました。

本髙「国語の試験などで“文章を要約する”という勉強をしてたから、要点をまとめて伝えたくなるんです。でもそれだと事後報告だけになっちゃうし広がりもない。そのやり方から抜け出さなきゃな、と思いました。」

矢花「僕は、本髙が緻密に言葉を入れ込むタイプだなと感じていたのもあって、意識的に漠然と書くようにしていたのですが、その度合いがやりすぎだったなと分かりました。」
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本髙「僕、めちゃくちゃ推敲していて、今回先生が添削してくださった“スタンプ貯めて”も考えたんですよ!だけどそれだと(スタンプを貯めたことが)過去形でなくなって、事実と違うかなと思って……」

矢花「あれ?栗木先生への反論!?(笑)」

本髙「違う違う!!僕の中にもロジックがあったけど、短歌を1行に並べて考えるってことができなかった……」

矢花「短歌はロジックだけでは無いからね。僕も、事実をどこまで使うのかどこを捨てるのか、葛藤があります」

今月も新しい課題に苦悩した様子の、侍の2人。栗木先生や小沢さんから教えてもらうことは、まだまだたくさんありそうです。これからも、侍魂(サムダマ)を忘れず、チャレンジしましょう!!
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