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masaka
ヤン・クルサークの「弦楽四重奏曲第1~5番」を、シュターミッツ四重奏団の演奏で。形式としては伝統的4楽章ながらふざけているというか人を食ったような変なフレーズと和音を連発する第1番。少し心許ない感じのアダージョから軽い遊びのアレグレットという2楽章のみの短い第2番。静かなつぶやきから動きを増して行くがあまり力まず脱力して締めくくる第3番。模糊とした和声の中でやや浮いたソロを受け継ぎながら緊張しそうに見せては緩みつつゆったり大きな弧を描く第4番。トゥッティ和音連打の行進から静かに絡み合う和声そして順番に浮かび上がってはトリルに沈みスルポンPizzを経て回想するように終わる第5番。第3~5番は単一楽章。不思議な音楽だ。Supraphon 71-0422-2 nml