様々な笑い方を勉強しよう、この世界を楽しもう、それで最高の刺激になれるんだから。

小さな子供はそう呟く。

「たとえ王座でも、自分が選ぶ椅子じゃなきゃだめだから。」

物語は語られる、それは、作家としての青年が成し遂げたたった一つの「真理」、揺るがぬ思いと信念はすべて、文字の上で紡がれ、小さき魂の歴史となる。

誰だってその者しか語られない物語がある。
無限なる「言葉」は違う「形」で紡ぐ、行動することを忘れた少年は玉座で深い海まで沈み、自分なりに自分だけの地獄を創った。

そこで、元々、少年は眠り続けると決めた。

そのまま哀れな命を抱え、終焉に歩み、蒼い蒼い海の果てで眠りにつくと。彼はそう囁き、自分の魂を慰めた。

一生の寵愛を受け続けることで、飢えて求める恋（愛）がそんなにも遠いのなら、残ったのはもう、この僅かな命を大切にすることなんだよね。

少年はそう呟き、目を閉じた。

だけど、彼は間違った。

「虚無」という悪夢から目覚めた魔法使いは、自分の「イマ」を選んだ。

様々な笑い方を勉強しよう。

君にも、君しかできないことがあるんだから。