⭕蟹迷妹
ニーアオートマタ:長い話
因為是節錄喜歡的句子所以會有捏他,不想被捏的請消音(?)
⭕蟹迷妹
少しでもにたところを探しては、重ねようとする。失われたとわかっていても、その痕跡を探そうとする。身近に誰かを失うというのは、そういうことだ…
⭕蟹迷妹
よく喋り、よく笑うのは、9sの役目だ。誰にもその代わりは勤められない。たとえ、同じ言葉を使い、同じ表情をして見せたとしても、それは9sではない。少なくとも、自分にとっての9sではないのだ
⭕蟹迷妹
にぃちゃんは生まれたときは一人だったけど、すぐ二人になって、死ぬまでずっと二人だった。
俺は生まれたときから二人だったけど、今は一人で、死ぬまでずっと一人なんだ….。
⭕蟹迷妹
なんて自分勝手で、機械らしからぬ行動だろう。感情を持つことを許されないヨルハ型の自分よりもずっと…ずっと……。
⭕蟹迷妹
仲間を処刑するの自分の職分だということは了解している。戦場で動けなくなった仲間の義体を破壊し、時には脱走者や反逆者を追跡して処分する。それが処刑を任務とするE型モデルだった。
⭕蟹迷妹
今の9sは、2Bが「ナインズ」という愛称で呼んでいたことも知らない。9Sが知っているより、遥かに長い時間を共有してきたことも。
⭕蟹迷妹
なのに、9Sを処刑するたびに、9Sの記憶を削除するたびに、耐えがたい苦痛に苛まれるようになっていた。いっそ任務を放棄して自分の方が処刑されてしまいたいと思うほど。
⭕蟹迷妹
それでも、また2Bとして9Sの前に現れたのは、他ならぬ9S自身と約束したからだ。記憶がなくなっても、また会いたい、だから躊躇わずに殺してほしい、という願いを叶え続けると。
⭕蟹迷妹
涙が零れ落ちて、9Sの冷たい頬を濡らした。感情なんて持ちたくないのに、悲しみを捨てきれない。あと何回、この悲しみに耐えなければならないのだろう?あと何回、9Sに「初めまして」と言われなければならないのだろう?あと何回、自分の心を偽り続けなければならないのだろう?
⭕蟹迷妹
自分にとっての9Sは、最初に殺した9Sだけ、後はただのコピーに過ぎない、そんな風に考えてみたこともある。私はニセモノの9Sを殺し続けているだけだから、と。
⭕蟹迷妹
でも、ごまかしきれなかった。ニセモノだと自分に言い聞かせても、9Sを手に掛ける痛みは消えなかった。いつだって、今、目の前にいる9Sが「今の」9Sだった。
⭕蟹迷妹
今回はまだ、処刑命令が下っていなかったのに。もしかたら、今度こそ、2Bのままでいられたかもしれなかったのに。こんなところで、論理ウィスルに汚染されなければ。
⭕蟹迷妹
処刑命令があってもなくても、この手で9Sを殺さなければならないという結末から逃げられない、ということか。
⭕蟹迷妹
ハッキング終了と同時に、2B軍刀を振りかぶるのが見えた。9Sは大急ぎで距離をとる。
今、2Bは9Sの識別信号も受信できない。巻き添えにならないようにというより、2Bが9Sを気にせずに戦えるように、だ。
⭕蟹迷妹
「お前たち二人は、最後のヨルハ部隊なんだ!いきる義務がある!」
⭕蟹迷妹
それでも2Bは司令官を見つめ続けている。すがり付くようなその目は、9Sの知らない2Bのものだ。2Bが司令官に全幅の信頼を寄せているのは知っていた。ただ、その理由は知らない。知ってはならない理由だったのだと、今、わかった。
⭕蟹迷妹
けれども、2Bが司令官を救いだしたいように、、9Sもまた2Bを救いたい。何がなんでも2Bを守りたい。だから。
⭕蟹迷妹
人類が地上に戻ってくることはない。2Bも死んでしまった。ヨルハ部隊は壊滅し、それでも戦いは続いている。なにも変わらなくて、何もかもが変わった…。
⭕蟹迷妹
あの言葉を直接、聞きたかった。雑音混じりの録音などではなく、生きている2Bの声で、ナインズと呼んでほしかった。
⭕蟹迷妹
もう2Bはいないのだ。この世界のどこにも、2Bはいない。その事実を突きつけられた。他ならぬ2B自身の声によって。
⭕蟹迷妹
私達アンドロイドはを最初に設計したのは人間だった。人間は、死の恐怖を知っている。だから、私達のプログラムにも死に対する恐怖が組み込まれている。それを知らなければ、パスカルの言うように、無謀なことで命を落としてしまうから。
⭕蟹迷妹
しかし、機械は本来、死なない。だから、パスカルも死の恐怖を知らなかった。自分にない感情を他者に教えることは難しい。言葉にすれば、たった一言。死。その一言を知らず、その一言を教えられなかったばかりに…悲劇は起きた。
⭕蟹迷妹
僕らは、人類軍に希望をもたらすために作られたわけじゃない。僕らは、望まれて生まれてきたわけじゃない。誰にも望まれず、それでも戦い、死んでいく。僕らの命に意味なんか......ない。
⭕蟹迷妹
誰にも望まれずに生まれてきた。この世界から消えることだけを望まれていた。それに気づくことなく生きてきて、それに気づいて死んだ。
⭕蟹迷妹
生きるということは、恥に塗れるということだ。
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