身の回りの記録簿
名詞
「一本立(いっぽんだ)ち」:
I.広い所に樹木などが一本だけ立っていること。
II.他人から援助を受けず、独立して物事をすること。「親元を離れ、一本立ちして事業を始める」「一本立ちの翻訳家」
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I.別に家を見つけるにせよ銭は掛かる。せっかく一本立ちになれたというのに、また借金の種を作るのは気が重い。わずかな借金がこの世界ではまたたく間に途方もない額になる。
宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話』より引用
II.おそらく人間属はまだ自立していないのだろう。知的な動物としてまだ一本立ちしていない、乳ばなれもしていないのである。したがって、どう生きていいのやらわからなくなると、せっかくの理性を捨て去って、不可知論のなかへ逃げ込もうとするわけだ。
井上ひさし『ドン松五郎の生活』より引用
身の回りの記録簿
気が重い:物事をするのに気が進まない(やる気が出ない)。億劫(おっくう)である。「―・い仕事」
身の回りの記録簿
途方(とほう)もない:
I.道理に合わない。とんでもない。途方途轍 (とてつ) もない。「一枚の絵に―・い高値がつく」
II.並々でない。ずぬけている。途方途轍もない。「―・い大酒飲み」
身の回りの記録簿
乳離(ちばな)れ:
I.赤ん坊が成長して母乳を飲まなくなること。また、その時期。離乳。ちちばなれ。「乳離れが遅い」
II.成長して、親などに頼らず自分一人で行動できるようになること。ちちばなれ。「乳離れしていない学生が多い」
身の回りの記録簿
折角(せっかく):
I.いろいろの困難を排(はい)して事をするさま。無理をして。苦労して。わざわざ。「折角来てくれたんだから、ゆっくりしていきなさい」「折角のみやげを汽車の中に置き忘れた」
II.(「折角の」の形で、体言に続けて)滅多に得られない、恵まれた状況を大切に思う気持ちを表す。「折角の休日だから、どこにも出かけたくない」「折角の好機を逃がしてしまった」
III.全力を傾けて事をするさま。つとめて。せいぜい。手紙文などで用いる。「先生のお言葉を忘れずに、折角勉学に励む覚悟です」
身の回りの記録簿
不可知論:《agnosticism》哲学で、経験や現象とその背後にある超経験的なものや本体的なものとを区別し、後者の存在は認めるが認識は不可能とする説。また、後者の存在そのものも不確実とする説。
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